何千年に渡り「世界」を支配し、その力故に「魔王」と恐れられたラムバーダン人。
彼らが〈災厄〉により滅んでから100年あまりの年月が過ぎ去った。
北大陸東の大国・バランゲル王国は、女神ガルーダの加護の元、異種族・異端者を排除し続けることで統治を保てると信じた王族達が支配する「貴族の国」である。
だが、既に「終わりを迎えようとしている国」でもあった。
軋轢は民衆にも及び、故に民意は離れ、政は新たに台頭してきた商人達に委ねられている。
国は王を必要とせず、今まさに、王は捨て去られようとしていた。
かつて「世界」の支配者であったラムバーダン人が、人々の中から消え去ったように……

  この現代にあって、「人」と「世界」をつなぎ続けるラムバーダン人。
  そして、彼らを「世界」につなぎ続けようとする者たち。
  これはその「信頼の引力」の物語――





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